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私は地理の感覚がないので、鎌倉がどれくらいかかるのかもわからずにただ頷いた。 宮原さんとの約束のことは、行きの車の中で話せばいいかなんてのんきに考えていたし、それ以上に、昨日ユウキ君から聞いたことが、頭の中でリピートしていた。 紀子ちゃんが亡くなっていたこと。 紀之は、教えてくれなかった。 家族みたいに思っていたのは、私だけなのかもしれない。
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