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勇気を振り絞っていったのに、宮原さんは余裕たっぷりに笑って言った。 「やっぱり、ママとなんかあったんだ」 「違います!」 涙がでそうだ。 やっぱり、宮原さんにとって私はただの友達。 舞い上がって、ドキドキして、バカみたい。 紀ちゃんも、宮原さんも、誰も私に本音を見せてくれない。 私ばっかり、いつも空回り。 バカみたい。 「違います…」 もう一度、涙声になりだから小さくつぶやくと、私は言葉に詰まってしまった。
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