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お店にいたって言っていたのに。 私はそのことにはふれずに聞いた。 「用事って電話の人と?」 「ええ、今度紹介するわね。昔からの腐れ縁だけど、アタシを今のアタシにしてくれたのは彼女よ」 「え…?」 「美容整形医なのよ」 もやもやが、晴れていく。 なんだ。 単純な私。 隠すことでもない気がするけど、とりあえずほっとしたのに。 「あと、紀子を殺した共犯者」 耳を疑った。 「なーんてね」 紀ちゃんはいつもと同じ優しい顔で笑った。
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