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『私が死ねばいいんだ』
「遺書には…謝罪の言葉しか、書いてなかった」
「里奈と別れたことも、アタシがバカみたいにタバコを吸うことも、夜の仕事も、毎日病院に行ってたことも…全部私が悪いんだって」
いつの間にか、涙が、頬を伝っていた。
私も、紀ちゃんにも。
「紀子のために、死にものぐるいで働いてたのに…糸がプツンと切れちゃった」
紀ちゃんは、たいした口を付けてないタバコを携帯灰皿に突っ込んだ。
「紀子が居なくなってから半年くらいの記憶は…ほとんど無いの」
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