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私が…紀ちゃんのことを好き…?
そんなこと…。
「里奈さんはママとつき合ってたんでしょ?ママの事は、もう好きじゃない?」
ユウキ君は、更に悲しそうに呟いた。
「そんな…とっくの昔に私たち別れてるし…それに今、紀ちゃんは女の人だよ」
私の言葉に、ユウキ君は意外そうな顔をした。
「じゃあ里奈さんはママが男に戻ったら好きになるわけ?女だからって、男を好きになるとは限らないよ。現に俺は、男が好きだし、カズは男とか女とか関係ないし」
言葉がでなかった。
「まぁ俺は男しか好きになれないけど…ママは…きっと今でも里奈さんが好きだよ」
ユウキ君は、当たり前の事だと言わんばかりにそう言った。
心臓が、どきどきした。
紀ちゃんは、私にとって、大切な人。
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