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「カズ…」
一瞬、ユウキ君の表情に動揺が広がって、ユウキ君は、罰悪そうにうつむいてしまった。
カズ君は、ユウキ君の方を向かずに、そのまま空いている席に腰掛けた。
「なに、喧嘩?俺妬いちゃうよ、俺」
涙目になっている私の目の下を拭って、カズ君はやっと、ユウキ君を見つめた。
「別に、里奈さんはあぶなっかしいから釘さしてただけ」
もう、ユウキ君が何をいってもイライラする気がする。
「釘ねぇ…女の子はふらふらしてるくらいが可愛いんだけど…ユウキにはわかんねぇか」
「俺はママが…」
「本当にママの為を思ってんなら、それ以上何もいうなよ」
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