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「お待たせいたしました。ケーキセットです」 私が首を振るのとほぼ同時に、店員さんが、ユウキ君が頼んだケーキセットを2つ運んできた。 ユウキ君の姿がなく、かわりにカズ君が座っていたので、一瞬躊躇したらしい間があって、カズ君が申し訳なさそうに手を上げた。 「あ、いいんです。俺が食うんで」 「ユウキさん帰っちゃったんですか…」 残念そうに呟いた店員さんは、他の人とは違って白いエプロンをしていた。
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