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「ユウキと出会った時、俺まだ16歳で、とにかく金がほしくてトシごまかして金がいい店で働いててさ」
「店…?」
「うん、体売る店。ユウキは客だった」
知ってはいた。
そういう店があるって事。
でも、本当にあるんだ。
「あ、でもそん時は俺ノンケでさー。まぁその店は男女関係なく客取るかわりに、手取りも良いって理由だけで働いてたんだけど」
カズ君は、ユウキ君の飲み残したコーヒーを飲み干すと、話を続けた。
「ユウキを見た瞬間、俺一目惚れ。もう会う度口説いてたら、好きな男がいるってわかった」
ユウキ君が紀ちゃんにこだわる理由。
「まだバーテンやってて男だったママに、ユウキは惚れてた」
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