9818人が本棚に入れています
本棚に追加
紀ちゃんが一緒に住もうと言ってくれた
あの時私が救われた紀ちゃんの手を、しっかりと握って。
もう、紀ちゃんが振り払ったって離したりしないって決めていた。
思いっきり振り払われるなんて想像できなかった。
でも、紀ちゃんは私と生きていくことを
望んでくれてるのかな。
分からないまま冬になって
クリスマスイブの夜。
お店のドアがゆっくりと開いて
会いたかったけれど
会いたくなかった。
開いたドアの先には
宮原さんが立っていた。
最初のコメントを投稿しよう!