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謝られるようなことなんて何一つ無かった。 私はぶんぶん首を横に振って、紀之をみた。 「何で謝るの?」 「昔付き合ってた男が、女になってたなんて、笑えないでしょ」 そんなこと無い。 そんなこと無かった。 キラキラ眩しい紀之に私は見とれたし、また会いたいとすら思った。 それがかなって、紀之だと知って、舞い上がらないわけがなかった。
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