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「お…終わった…」 パソコンを閉じると、私はディスクにうつ伏せるように頭をもたれた。 「お疲れ様です!いやー助かりましたぁ!里奈さん仕事覚えるの早いから」 私は大きく息をついて呟いた。 「経理って聞いてたんだけど…」 「能力は使わなきゃ損ですよ里奈さん!はい、糖分」 私よりハードな仕事をこなしているはずの碧ちゃんが、2月のチョコレート販売の時と同じとびきりの笑顔でチョコレートを差し出してくれた。 「ありがとー…いや、世間は狭いねぇ」 1時に宮原さんの事務所にやってきた私は、思わぬ再会を果たした。 紀ちゃんと再会したバレンタインの短期のアルバイトで一緒に働いた碧ちゃん。
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