a box of chocolates

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予約した店はは、事務所から歩いて10分もしないところにある居酒屋だった。

｢うちら新年会も忘年会も打ち上げも歓迎会も送別会もここなんだ飯が旨い｣

確か私と同い年だと紹介された羽柴さんが、そう言いながら扉を開けてくれた。

｢経理の子が辞めちゃって碧女一人だったから、はしゃいでるけど、飲み始めたら面倒くさいんで、適当にあしらっていいっすよ｣

多分、碧ちゃんと付き合ってるんだろうな。
碧ちゃんと話すときは、無愛想な羽柴さんの雰囲気が優しい気がする。

宮原さんの事務所の雰囲気はとても明るくてアットホームで、正直居心地がいい。

今日１日で、知らなかった宮原さんの意外な一面を沢山見ることが出来たし、久々に座ったトレースディスクが懐かしくて愛しく思えた。

インテリアの会社にいたとき辛いことばかりだと思っていたけど、家具やを嫌いにはなれなかったから。