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着信は純ちゃんからだった。 宮原さんの事務所で働き始めたことは話してあったので、この時間の電話なんて珍しい。 昼休みの時間はまだ十分にあったので、私は碧ちゃんにことわって通話ボタンを押した。 「3ヶ月だって」 開口一番、私が何か言うよりも先に、純ちゃんがそう告げた。 「…え?」 「妊娠8週目に無事はいってますねって、2人目できちゃった」 純ちゃんの震える涙声には理由があった。 一人目を出産後、次の妊娠は難しいと言われていて、まぁ一人授かったわけだしと笑っていた純ちゃんだけど、本当はずっともう一人を望んでいたから。 「おめでとう!!」 突然の報告に、私まで胸が熱くなった。
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