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紀ちゃんの家に転がり込んで3日目の朝。
驚きの連続だった。
そして、気がついたことは、紀ちゃんが女であることを本当に楽しんでいるって言うこと。
生まれた時から女だった私は、女としての楽しみよりも、女の義務ばかり考えていた。
彼の為のメイク。
世間体の良い格好。
ファッションや、化粧が楽しかったのなんて10代の一瞬だった。
「さぁ、里奈片づけたら散歩に行くわよ」
「えぇ?あたしも?」
「散歩はペットの義務でしょう」
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