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紀子ちゃんは、とても小さくて、細くて、綺麗だった。 静かに笑うその顔は、紀之にもよく似ていて、2人はとても仲の良い兄弟だった。 紀之が高校にはいってすぐ、両親が事故でなくなって、紀之と紀子ちゃんは、祖母の家で育ったらしい。 私が紀之と出会った頃には、その祖母も他界してしまっていて、紀子ちゃんは両親や祖母の遺産で高校に入ることができたが、紀之はバイトを掛け持ちして二人きりの家計を支えていた。 3人で一緒にラーメンを食べに行った事があった。 幸せそうにラーメンをすする紀子ちゃんが可愛らしくて微笑ましかった。
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