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ひどい頭痛とともに、目を開けると、カーテンの隙間から青白い光が漏れていた。 まだ日も昇っていないらしい。 昨日は確か、紀ちゃんのお店でトシとちゃんと別れ話をして…。 ウイスキーをイッキしてからの記憶がない。 慌てて視界を探る。 見慣れた天井、見慣れたカーテン、見慣れた布団。 私の部屋だ。 起きあがると、お腹のあたりに重みを感じた。 ズキズキ痛む頭を抑えながら、見ると腕がお腹にのっている。 視線をずらすと、真横で紀ちゃんが安らかな寝息をたてていた。 おなかの腕は、紀ちゃんから伸びている。 さらに視線をずらすと、もう一本の腕は私の頭の位置にあって、腕枕をしていてくれたらしい。 カッと顔が熱くなった。
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