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「何のこと?」
紀ちゃんが、首を傾げた。
「割っちゃったグラス…」
「ああ!グラスなんて気にしないでいいわよー余って埃かぶってるくらいよ」
紀ちゃんは笑顔で救急箱をしまった。
「うん、もう二度と割らないように用心するね」
私が、真顔で答えると、少し間を空けて、紀ちゃんが口を開けた。
「もしかして、今アタシが言ったのはグラスの事だと思ってる?」
私が勢いよく頷くと、紀ちゃんは勢いよく笑い出した。
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