7

2/13
前へ
/317ページ
次へ
私は1枚の紙切れを見つめて、ひたすら悩んでいた。 紙に書かれた携帯の番号と住所。 そしてたぶん、お店の名前。 この間、帰り際の宮原さんに渡されたもの。 「日曜休みだよね、ここで6時、待ってるから」 耳元で、私だけに囁いたその言葉。 誘いの真意なんて行ってみなければわからない。 一方的な誘いで、あまりにも突然だったけれど、少なくとも私は彼をもっと知りたいと思っている。 悩んでいるのは、それが明日だって事。 紀ちゃんとドライブに行く約束の日曜日。
/317ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9818人が本棚に入れています
本棚に追加