8年振りの涙

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だから……。 「……俊みたいなヤツがいると、すっげぇ幸せ」 「……」 「お前がいると、……何だか安らぐよ」 「……」 俊は、俺の言葉を聞くと右手を軽く動かす。 そして、親指で涙をぬぐった。 「それにな」 「……ああ」 そして、夢の事も……。 「熊にやられた時の夢に、お前が出てきたんだよ」 「……俺が?」 「……そう」 1つ1つ言葉を交わし合いながら、ゆっくりと近付く俊。 それと同時に、俺は甘えるかのように寄り添い。 目と鼻の先にくると、そのまま抱き付いた。 .
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