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だから……。
「……俊みたいなヤツがいると、すっげぇ幸せ」
「……」
「お前がいると、……何だか安らぐよ」
「……」
俊は、俺の言葉を聞くと右手を軽く動かす。
そして、親指で涙をぬぐった。
「それにな」
「……ああ」
そして、夢の事も……。
「熊にやられた時の夢に、お前が出てきたんだよ」
「……俺が?」
「……そう」
1つ1つ言葉を交わし合いながら、ゆっくりと近付く俊。
それと同時に、俺は甘えるかのように寄り添い。
目と鼻の先にくると、そのまま抱き付いた。
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