34人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、月曜日。
俺は、またいつもと違ったハイテンションで学校へと向かって行った。
「おーっす!」
「あ、おはよう翔くん!今日は元気そうじゃんか」
朝一番に会った、部活のチームメイトにそう言われる。
この日の俺は、一番はっちゃけていたと言ってもよいだろう。
「……良かった」
「え?」
チームメイトは、ニッコリと微笑んで嬉しそうにしていた。
「……やっぱり、翔くんはそれでこそ翔くんだよ!元気がなかったら、僕達まで元気無くなっちゃう。笑ってなきゃ!」
「……へへ。さんきゅ!」
ニッコリと、『作り笑い』でない自然な笑みがこぼれ落ちる。
その言葉が、すっげぇ嬉しくて。
今日から、またサッカーに熱中出来るかと思うと気分はさらに上がっていった。
勿論、朝練も絶好調で誰よりも積極的に前に出て、パスやシュートを決めて先輩達や先生を驚かせた。
「お疲れ様でしたー!」
そのテンションのまま、俺は学生服に着替えて5組へと向かった。
「おはよーさん!」
「おはよー」
いつものように、クラスメートが挨拶をしてくれる。勿論、雪斗と零士も。
「俊!」
そして、すぐに俺は俊の元へと駆け寄る。
「……おはよう」
一昨日は、結局1時間位寝ちまって俊の世話になった。
久しぶりに泣いたから、泣き疲れってのでぐっすり眠られて。
「この間は、さんきゅな」
「……いや。気にしないでいいよ」
あの後、クラウドにもちゃんと謝って。
あいつは、ニッコリとして気にしないでと言ってくれたから安心した。
……いつか、クラウドにも話さなきゃいけなくなるかもしれないな。
「……あ、そうだ」
「?」
.
最初のコメントを投稿しよう!