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俊は丁寧に教科書を片付けて、引き出しの中にそれをしまう。
次の時間、科学の教科書を取り出している最中に俺は来た。
「えーっと、話って何?」
「あ、ああ。」
俺は、近くにあった余りの椅子を持って来て、座る。
俊と真正面で向き合う形にして話を聞く事にした。
「実は……」
「うん」
俊は、一息置いた後俺にこう言った。
「誕生日プレゼント……、一緒に見てくれないか?」
「!……俺が?」
「ああ。……出来ればで良いんだ」
「……」
何故だろう。
俊に、その事を言われても傷痕からの痛む感じが無かった。
俊がいれば、大丈夫か……と思い。
「……おう、俺で良かったらいいぜ!」
「良いか?」
「大丈夫」
そして、待ち合わせは土曜日の午後5時。
部活帰りに一緒に見に行くことになった。
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