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しまった。
私が悪かった。
椋鳥には知らない人には付いていかないようにいつも私は言い聞かせているのに、私が湊に心を開いたばっかりに。
椋鳥に何かあったらどうしよう。
椋鳥が殺されたらどうしよう。
嫌な考えは頭から離れてくれはしない。
「椋鳥!!椋鳥!!」
私は気がついたら涙を流しながら夢中で椋鳥の名前を呼び続けていた。
椋鳥……。
「どうしたの?お姉ちゃん?」
そんな私の後ろから、聞きたかった声で私が欲しかった一言が聞こえてきた。
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