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「はははは!!奏さんって天然なの!?」
買ったばかりのコーラを片手に大笑いで私を馬鹿にしてくる湊。
完全に私が悪いのだけども……断固として私は天然ではない。
天然と言う単語で思い出すのは高校の時にクラスにいたブリッコの女の子。
男子からは可愛い可愛いともてていたが、女子からは嫌われていたという。
学校に一人か二人は必ずいるタイプ。天然と言われてその子しか思い浮かばず、いい気はしない。
「俺が連れ去るって……ぷっ」
またしてもツボに入ったのか湊は笑い出した。
私が悪いのは重々わかってはいるが、だんだん腹がたってきた。
私の気持ちをまだ抑えてくれるのは、そんな湊を見てにこにこと笑っている天使の椋鳥。
うん、可愛い。
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