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「はは!椋鳥、お姉ちゃん苛められてないよ」
私は笑ながら椋鳥にそう言うと、椋鳥は「ならよかった」と言ってまたベンチに座り直して、また笑顔を振り撒いた。
可愛すぎる椋鳥の姿に私の母性本能は一気に爆発して、気がついたら腕の中には椋鳥が埋もれていた。
「むー!むー!」
椋鳥は息苦しいのか、私の腕の中で暴れながら湊に助けを求めているが、その本人はまたツボにはまったのか笑いがこらえきれないようだ。
こんなに笑ったのはいつぶりだろうか?
心の底から笑う大切さ。
日常の中にいる『椋鳥』という存在に付け加えられた『湊』という存在。
『一期一会』
これからの私にとって、湊の存在は大きな存在に変わるのだろうか?
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