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「……ごめんごめん!さてさて飲もうか!」
無理やり言葉を出したが意味の分からない日本語になってしまった。
「……奏って面白いね」
湊はそんな事を言いながら、またビールをまた店員に注文した。
「面白くないよ。というより湊、お酒強すぎでしょ。仕事で結構飲んでるの?」
もう湊のペースに付いていくのは無理だと判断した私は、自分のペースで少しずつビールを減らしていった。
「俺、働いてないよ」
やっぱり少しずつが一番だね。一気に飲んだらゲップが出そうだ……って……え?
「働いてないの!?」
驚き余って口に含んだビールが吹き零れそうになってしまう。
働いてないって……大学生……とか?
「うん、ニート」
湊は私の予想を裏切り、また可愛い笑顔で平然そうにそう言った。
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