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『用ってなんすか?』
俺は3年の威圧感に負けない様に堂々とした態度で聞いている。
『お前がユキや?調子乗ってるみたいやんか!!ちょっと待っとけ!!ここの頭が来るけん』
6人の他にまだ頭が来ると………。
俺はボコボコにされる事を覚悟したんだ。
しばらくすると2人組のヤンキーが俺の方へ近付いてきた。
『お~お~!!何やその格好は?お前、なめちょるな!!殺してやろうか?』
頭のヤンキーは相当切れてる様子だった………。
『格好っすか?別によくない?』
俺はビビりながらもタメ口を聞いていた。
もう1人のヤンキーは俺の顔を眺めている。
『あれ?お前、ユキじゃね?』
もう1人のヤンキーが俺に聞いてきたので俺もそいつの顔を見てみた。
『水野先輩?お久しぶりです!!同じ学校だったんすね!!』
もう1人のヤンキーは中学ん時の先輩だった。
『木村って!!こいつ、俺の後輩やけ、見逃してやらんや?』
頭の名前は木村……。
『そうなん?そう言う事ならボコらんよ!!水野の後輩やったんか?なら俺の後輩でもあるたい!!でん何でそげな格好しとっとや?』
木村先輩は許してくれたものの服装の事を聞いてきたんだ。
俺は理由を話した………。
『なるほどね。お前、いろいろあったんやな!!まぁ、水野の後輩やし何もせんけ、安心しろや!!ヤバい時は声掛けてな!!助けてやるけ!!』
木村先輩は分かってくれたんだ。
俺はとにかくボコられずに済んだので安心した。
木村先輩達は俺の頭をトンッと叩きながら帰っていった………。
俺もシンヤ達が教室で待ってるから急いで戻ったんだ。
『ただいま~!!』
『おっ!!早かったやん!!大丈夫やったや?』
シンヤはやっぱり心配してくれていた。
『ほんとだよ!!ユキ、何もされなかったの?』
ケイコは俺の顔を覗きながら聞いてきた。
『うん!!3年の中に中学の時の先輩がおったけ、何もされんかったよ!!むしろ仲良くなってきた!!』
『まじ?ユキ、めっちゃついてるやん!!もう大丈夫やな!!ほんなら帰るか?』
シンヤはそう言うと俺の肩を叩き、教室を出て行ったんだ。
俺も後に続き、帰ろうとした時だった。
『ユキ!!少し、話しをしない?』
ケイコは俺に話があるらしくて呼び止めていた。
俺は了解して、イスに座りケイコと話す事にしたんだ。
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