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『興味が無いけんって捨てる事はなかろうが!!』
マコトも何故か苛立っていた。
『俺が貰ったもんにいちいち口出すなや!!うっとおしいったい!!』
俺が言い返した瞬間、マコトは俺の胸ぐらを掴んできたんだ。
『なんや貴様!!やるんか?』
俺もマコトの胸ぐらを掴み返して喧嘩を売っていたんだ。
『おう!!お前のその腐った根性叩き直してやるわっ!!』
マコトはそう言うと俺に殴りかかってきた。
殴られた俺の口は切れて血が流れている。
俺も相当切れてマコトに殴りかかり、倒して馬乗りで何発も殴り続けた。
それを見ていたクラスのヤンキーが俺を止めに入ったんだ。
『お前、やり過ぎだって!!もう充分やろうが!!』
ふとマコトを見ると口と鼻から大量に血を流して倒れている。
俺は記憶が無いままマコトを殴り続けてたんだ。
『すまん………』
俺は、倒れているマコトに謝って教室を飛び出したんだ。
俺は、体育館の裏で座っていた………。
『ユキ?ここに居たんだ。探したよ!!教室戻ろうよ!!皆、待ってるよ』
俺に声を掛けてきたのはケイコだった。
『いや……無理!!あんな事してしまってどうやって戻ればいいん?』
俺はケイコに聞いた。
『普通に戻ればいいとよ!!シンヤ君も心配してたよ!!』
『シンヤ?誰それ?』
『ユキを止めてた男の子だよ!!』
俺の事を止めてくれた奴、名前はシンヤ。
凄く体格のいい見た目がゴリラみたいな奴。
『そっか……あいつシンヤって言うんだ。感謝しなくちゃな!!』
俺はシンヤに止めてもらってなかったら多分、マコトをまだ殴り続けていただろう。
『だから戻ろうよ!!』
『でも、マコトは?あいつに酷い事してしまったし……』
『大丈夫だって!!シンヤ君が話しつけてくれてるみたいだし』
ケイコは俺を必死に説得し続けていた。
『分かったよ。戻るよ!!マコトにも謝るよ』
ケイコの押しに負けて、俺は教室に戻る事にしたんだ。
『よしよし。じゃあ行こっ!!』
ケイコは俺の手を引っ張って教室に戻って行ったんだ………。
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