第一章

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『興味が無いけんって捨てる事はなかろうが!!』   マコトも何故か苛立っていた。   『俺が貰ったもんにいちいち口出すなや!!うっとおしいったい!!』   俺が言い返した瞬間、マコトは俺の胸ぐらを掴んできたんだ。   『なんや貴様!!やるんか?』   俺もマコトの胸ぐらを掴み返して喧嘩を売っていたんだ。   『おう!!お前のその腐った根性叩き直してやるわっ!!』   マコトはそう言うと俺に殴りかかってきた。   殴られた俺の口は切れて血が流れている。   俺も相当切れてマコトに殴りかかり、倒して馬乗りで何発も殴り続けた。   それを見ていたクラスのヤンキーが俺を止めに入ったんだ。   『お前、やり過ぎだって!!もう充分やろうが!!』   ふとマコトを見ると口と鼻から大量に血を流して倒れている。   俺は記憶が無いままマコトを殴り続けてたんだ。   『すまん………』   俺は、倒れているマコトに謝って教室を飛び出したんだ。   俺は、体育館の裏で座っていた………。   『ユキ?ここに居たんだ。探したよ!!教室戻ろうよ!!皆、待ってるよ』   俺に声を掛けてきたのはケイコだった。   『いや……無理!!あんな事してしまってどうやって戻ればいいん?』   俺はケイコに聞いた。   『普通に戻ればいいとよ!!シンヤ君も心配してたよ!!』   『シンヤ?誰それ?』   『ユキを止めてた男の子だよ!!』   俺の事を止めてくれた奴、名前はシンヤ。   凄く体格のいい見た目がゴリラみたいな奴。   『そっか……あいつシンヤって言うんだ。感謝しなくちゃな!!』   俺はシンヤに止めてもらってなかったら多分、マコトをまだ殴り続けていただろう。   『だから戻ろうよ!!』   『でも、マコトは?あいつに酷い事してしまったし……』   『大丈夫だって!!シンヤ君が話しつけてくれてるみたいだし』   ケイコは俺を必死に説得し続けていた。   『分かったよ。戻るよ!!マコトにも謝るよ』 ケイコの押しに負けて、俺は教室に戻る事にしたんだ。   『よしよし。じゃあ行こっ!!』   ケイコは俺の手を引っ張って教室に戻って行ったんだ………。
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