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『は~い!!今から実力テストを始めるぞっ!!このテストで授業の振り分けするからなっ!!』
石橋先生はテスト用紙を配り始めた。
俺の手元にも用紙が来て裏返っている。
『それでは…始め!!』
一斉に用紙を表向きにして問題を解いていく。
俺は問題を見て絶句していたんだ。
簡単すぎる………中学1年で習う問題が出てる……。
俺はテスト時間50分の所を20分で終わらせていたんだ。
正直、ここまでバカな学校だとは思わなかった。
それでも他の奴らは必死に問題を解いていっている。
俺は残り時間を眠って過ごしていたんだ。
5教科とも全て……。
全て終わって、俺はシンヤに声を掛けられていたんだ。
『ユキ、出来た?お前寝てなかった?』
『うん!!めっちゃ簡単やった!!する事、無くなったけん寝てたよ』
俺はシンヤに余裕を見せていた。
『ユキって頭良いの?私、全然分からなかったぁ……』
ケイコも全然出来なかったらしい。
それでも俺はバカにしたりなんかしなかったんだ。
こいつらは俺の大切な仲間だから。
俺が帰ろうとした時、他のクラスのヤンキーが声を掛けてきた。
『ユキって自分やろ?3年が今から食堂のとこに来いって言いよったぜっ!!ボコられるぜっ!!』
3年の先輩方が俺に用があるらしい………。
まぁ、無理ないか……こんな格好だし、目付けられて当たり前か。
『分かった!!じゃあ行くかな』
『ユキ!!ついて行くぜっ!!俺も一緒にボコられてやるって!!』
シンヤは俺と一緒に行ってくれると言ってきたんだ。
『よかって!!シンヤにゃ関係無い事やないか!!教室で待っててよ!!じゃあ……』
俺はそう言うとシンヤの肩を1度叩き、教室を出てから食堂へ向かったんだ。
正直、ボコられるのは怖い…。
出来れば逃げ出したいけど、逃げれば自分がダメになってしまうと思うと俺は食堂へ走っていた。
食堂へ近付くと3年のヤンキーが6人ぐらいいた………。
俺は深呼吸をしてから先輩の前に立って声を掛けていた………。
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