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手術が終わった次の日、仕事の合間に様子を見に行きました。
色々な機械で繋がれてはいたものの、思ったより元気でした。
「手術したトコ、痛い?」
「それが、全然痛くない。今の医学は凄いねぇ」
声もちゃんと出る。良かった。
「何もする事ないから帰っていいよ」
まだ5分と経ってないよ(笑)
でも、本人が疲れるといけないので病室を後にしました。
同じ病院の6階に美容師の先輩が乳ガンで入院してました。
そのまま先輩の所にお見舞いに行きました。
先輩は次の日に片側だけ摘出し、形成する手術を受けます。
「こんにちは♪」
努めて明るく病室に入りました。
「あ~♪来てくれたんだぁ♪ちょうど暇だったから良かった♪」
「えりちゃん明日手術だって聞いて今日しかないって思ったんだ♪手術の後は大変だからねぇ」
「う~ん、たぶん寝たきりだね(笑)」
先輩は凄く前向きな人で決して弱音を吐かない人
子供がまだ小さいからショックも大きかっただろうに…
「なっちゃったものは仕方ないねぇ。すっきりしてくる♪」
「そうそう。えりちゃんだもん。ついでに形成で大きい胸にしてもらうようにお腹の脂肪多く取ってもらって♪」
「それ、いいねぇ(笑)」
終始笑顔で時間が経つのも忘れ、話をしてました。
先輩は前向きだから絶対大丈夫!!
「手術が済んで落ち着いたらまた来るね♪なんせ…下の階に義母が入院してるからさ(笑)ついでにお洗濯もしてあげるからね♪」
ちょうどお昼になりました。先輩が疲れてもいけないので、この日はこれで病院を後にしました。
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