379人が本棚に入れています
本棚に追加
/161ページ
話を聞いてきた主人は、私には努めて明るく義母の病状を話ました。
でも、父を亡くした私には主人の辛さ、苦しさ…手に取るようにわかりました。
ましてや義父を亡くしたばかり…
「お袋は俺と弟で看るから心配しなくていいからな」
話を聞き、1人にさせてあげようと部屋を出ました。
主人の目は真っ赤だったから…
主人から話を聞いても、どこか冷静な自分がいました。
これが血の道なのかな…と思う自分がいました。
ただ…周りが悲観しては良くなるものも良くならない。
息子達は母親の癌告知され、悲しみと苦しみ…先のわからない不安や戸惑い…
私がしっかりしよう!
まだ手術もしてないんだよ?
先の事は未知数だから、今できる事を精一杯やろう。
今私にできる事って何だろう?
そう考えた時、《笑顔で明るく》本人が不安にならないためにも、笑いとばそう。
みんなが落ち込んではいけない。
まだまだ頑張れるって思うように、まずは自分が前向きに。
この前向きが家族みんなに感染しますように…
そんな思いでした。 肉親を亡くしたからこそわかる心の傷み
気持ち1つで変わるんだよって一番義母に伝えたかったのです。
最初のコメントを投稿しよう!