終焉
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---。 雪葉は、跡形もなく雪に溶け込んだ。 もう人間ではなかったんだろう。 旅館を振り返らず、車に乗り込み、私は忌まわしい旅館を後にした。 何時間の運転の後、母と暮らすアパートに着いた。 今は明け方だったが、介護員の母はもう起きていた。 きっと早番なんだろう。 「ただいま…。」 「え…お、お帰り。」 久しぶりのお帰りの言葉に、戸惑う母を見て、苦笑いした。
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