終焉

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「ねぇ、お母さん。」 私から母に喋りかけるのは、本当に久しぶり。 「その格好は…?」 母も私の様子に戸惑っている。だけど、私はどうしても今すぐ聞きたかった。 「私を産んだ時、どう思った?」 「いいから着替えなさい。」 「今聞きたいの!」 少し駄々をこねる。 幸い、私は旅館の浴衣姿だったし、血は雪葉と共に消えていた。
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