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「なんて強さなんだ…。」
辺りに転がる仲間の屍を見渡しながら敵を見る。
「こんなもんかよ…。魔神ってのはよ…。」
金髪の髪をした少年が面倒くさそうな顔をしながら剣を構える。
「さすがは『聖なる死神』だな…。我ら魔神20体を軽く退けるとはな。だが、これで終わりだ!!」
最後の魔神が手を振り上げ、頭上に大きな魔力球を作り出す。
「結構な魔力だなあ。やっぱ魔神って感じだよ。」
まるで、おもちゃに興味をなくした子供のように言う。彼の中では、この魔神は、もう興味がないのだ。
「死ね、ダーク・レイン!!」
魔神の手にある魔力球がはじけ、雨のように少年に降り注ぐ。
「あまいな。」
そう呟き、魔力の雨をまるで瞬間移動のように、かわしきる。
「う、嘘だろ……。魔力の雨をかわしきるなんて、化け物だろ……。」
誇り高き魔神が目の前の少年に恐れをなして、後ずさりしている。
「あんたら魔神に、化け物呼ばわりされたくねえな。」
足に風の魔力を纏い、少年は敵の背後に回り込む。そのスピードは確かに人ではなかった。
「俺と戦ったことを地獄で後悔しな!!」
少年が振るう剣が光を纏い敵を真っ二つに切り裂く。
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