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「そういえば、自己紹介がまだだったな。俺はコウ・ブレイブ。よろしくな!!」
コウが手を差し出す。
「私はリナ・レリードですわ。」
リナが軽くコウの手を握る。
「レリード…。あのレリード家か?」
コウが少し驚きながら、尋ねる。
「えぇ。そうですわ。王宮の側近魔術師一族、火のレリード家。私はその後継ぎですわ。」
誇らしげに少女は答える。
実はというと、コウは王宮の側近魔術師とは何度か、任務を共にしたことがある。
ついでに、側近魔術師は属性ごとに、その属性専属の一族が勤めている。
「へぇー…。じゃあ、火の魔法は一通り使えるんだ。」
「ちょちょいのちょいですわ♪」
リナは余裕の表情を見せる。
「さっすがレリード家だな。てか、会場デカ!?」
コウ達の前に現れたのは、校門と同じ白色で、5000人を収容可能な体育館だ。ついでに、パンフレットに体育館の説明が書いてあった。勿論、コウ達は読んでいない。
「さすがは聖王国1の学園だけ、ありますわ。」
「入学生…受け付け…?」
体育館の前に、入学生と思われる学生が集まっていた。
「あちらで受け付けをしますわよ。」
リナが受け付けに向かって歩く。
「おう。」
コウも、それに付いていく。
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