入学式

3/12
前へ
/170ページ
次へ
「そういえば、自己紹介がまだだったな。俺はコウ・ブレイブ。よろしくな!!」 コウが手を差し出す。 「私はリナ・レリードですわ。」 リナが軽くコウの手を握る。 「レリード…。あのレリード家か?」 コウが少し驚きながら、尋ねる。 「えぇ。そうですわ。王宮の側近魔術師一族、火のレリード家。私はその後継ぎですわ。」 誇らしげに少女は答える。 実はというと、コウは王宮の側近魔術師とは何度か、任務を共にしたことがある。 ついでに、側近魔術師は属性ごとに、その属性専属の一族が勤めている。 「へぇー…。じゃあ、火の魔法は一通り使えるんだ。」 「ちょちょいのちょいですわ♪」 リナは余裕の表情を見せる。 「さっすがレリード家だな。てか、会場デカ!?」 コウ達の前に現れたのは、校門と同じ白色で、5000人を収容可能な体育館だ。ついでに、パンフレットに体育館の説明が書いてあった。勿論、コウ達は読んでいない。 「さすがは聖王国1の学園だけ、ありますわ。」 「入学生…受け付け…?」 体育館の前に、入学生と思われる学生が集まっていた。 「あちらで受け付けをしますわよ。」 リナが受け付けに向かって歩く。 「おう。」 コウも、それに付いていく。
/170ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3596人が本棚に入れています
本棚に追加