入学式

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「こちらで名前を書いて下さい!!」 受け付けの男性が叫んでいる。確かに体育館の前は入学生で混雑している。 「少し待つか?」 「そうですわね…。」 2人は体育館から、少し離れた。 「ねぇ、コウ?」 「ん?」 体育館から200メートルほど離れた所で立ち止まった。 「さっきから視線を感じるのは、私だけでしょうか?」 「俺もだ。」 2人は気配を探る。 (3人…。大した奴じゃ、なさそうだな。) その瞬間、リナ目掛けてナイフが飛んできた。 「遅いっ!!」 そのナイフを右手で掴み、投げ返す。 「ぐっ!!」 1人が姿を現すと同時に他の2人も、姿を見せる。 「めんどくせぇなあ!!」 コウ達を中心に100メートルの範囲に不可視の結界を張る。 「あなた達は何者ですの?」 リナの凛とした声が結界の中に響く。 「レリード家の娘が、エクス・シードの入学式に参加するので抹殺を依頼された。」 3人の暗殺者達は、仮面で顔を隠しているため、顔は見えないが声から男であることが分かる。 「この程度でか?」 1人が倒れる。
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