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「なにっ!?」
仮面の2人は散らばる。
「やりますわね。」
「まあな。」
コウがリナの前に戻る。
「武器は何だ?」
「ハンドガンですわ。」
そういうと、リナは懐から小さめの銃、ハンドガンを取り出した。通常のハンドガンは黒一色だが、リナの取り出したハンドガンは、所々に燃え盛る炎をかたどったレリーフ、レリード家の家紋が彫ってあった。
「援護射撃を頼めるか?」
「ちょちょいのちょいですわ♪」
リナが銃を構える。
仮面の暗殺者達は魔力を練り上げ、術を構成させていた。
「我が唱えるのは、疾風の刃。」
「我が唱えるのは、清流の刃。」
2人が、お互いの魔力を合わせる。
(水と風の合成魔術か…。)
コウは剣を静かに構える。
合成魔術とは、二種類以上の属性を持つ魔法を合わせて、発動する魔法である。
『切り裂け、ブルー・カッター!!』
風属性の衝撃波に水属性の魔力を纏った衝撃波が、数多く発射される。
「リナ、俺の後ろに!!」
「は、はい!!」
慌ててコウの背後にリナが駆け寄る。
「雷神を守りし盾よ、我を守りたまえ!!」
コウの周囲に雷属性の結界が張られる。
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