入学式

5/12
前へ
/170ページ
次へ
「なにっ!?」 仮面の2人は散らばる。 「やりますわね。」 「まあな。」 コウがリナの前に戻る。 「武器は何だ?」 「ハンドガンですわ。」 そういうと、リナは懐から小さめの銃、ハンドガンを取り出した。通常のハンドガンは黒一色だが、リナの取り出したハンドガンは、所々に燃え盛る炎をかたどったレリーフ、レリード家の家紋が彫ってあった。 「援護射撃を頼めるか?」 「ちょちょいのちょいですわ♪」 リナが銃を構える。 仮面の暗殺者達は魔力を練り上げ、術を構成させていた。 「我が唱えるのは、疾風の刃。」 「我が唱えるのは、清流の刃。」 2人が、お互いの魔力を合わせる。 (水と風の合成魔術か…。) コウは剣を静かに構える。 合成魔術とは、二種類以上の属性を持つ魔法を合わせて、発動する魔法である。 『切り裂け、ブルー・カッター!!』 風属性の衝撃波に水属性の魔力を纏った衝撃波が、数多く発射される。 「リナ、俺の後ろに!!」 「は、はい!!」 慌ててコウの背後にリナが駆け寄る。 「雷神を守りし盾よ、我を守りたまえ!!」 コウの周囲に雷属性の結界が張られる。
/170ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3596人が本棚に入れています
本棚に追加