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「よそ見してる場合じゃないわよっ!」
そう言って女子生徒は地を蹴ってラクトに迫る。
それに続くように、槍を持った男子生徒もラクトの射程範囲外から突きを放つ。
ラクトは体を横に向けて槍を避けると、勢いが止まったところで槍の柄を掴む。
そして思い切り槍を蹴り上げる。
男子生徒の手から離れた槍は宙を舞うが、格闘科の女子生徒はそんな状況を気にすることなく回し蹴りを放つ。
ラクトは横に跳んでかわすが、その方向にはもう一人の二年生。
(なら、姿隠して狙撃してるのは三年生か……)
そう考えながら、男子生徒の剣を紙一重で避ける。
そして、男子生徒の懐に飛び込むと思いきや、宙を舞って落下していた槍を掴み、柄で鳩尾を突く。
その攻撃で男子生徒の意識を刈り取り、先ほどまで戦っていた女子生徒と男子生徒に目を向ける。
今ユーリは女子生徒の体術と、槍をなくした男子生徒の魔法をなめらかな動きで避け続けている。
その内にフラッグを破壊しようとすると、ラクトに向かって数多の銃弾が放たれた。
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