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「基本俺達は参加しない。
いや、はっきり言えば俺は参加しない。
自慢じゃないが、こんなんでも学園トップだからな。
カノンは自陣が見える範囲で牽制の狙撃をしてもらう。
だから、自陣のフラッグはほとんどルイナ一人で守ってもらうことになる」
「ふぇぇぇ!そんなの無理ですよぉ!」
目に涙を浮かべて、ルイナは首を横に振る。
しかし、アルフレッドはルイナの額を小突いて言った。
「お前なら大丈夫だ。
攻撃と防御、どちらにも特化した光属性……それに、使い魔の召喚も許可されている。
つっても、使い魔は1チームに一体しか召喚が許されていない。
他の奴は使い魔契約している奴だけが、一時的に使い魔との契約を封印される。
それに、このチームで使い魔契約してるのはルイナとユーリだけだ。
でもユーリは攻めのチームに入っているからな、一人でフラッグを守護するルイナが使い魔召喚に適任だ」
諭されるように言われ、ルイナは渋々ながら頷く。
アルフレッドはニカッと笑ってルイナの頭を撫で、全員の顔を見回す。
「リーダーは俺がやる。
ルイナはフラッグ守護にだけ徹しろ。
それと、念話の魔法は俺がかけるから」
そう言うと、タイミングよく収集の合図がかかる。
アルフレッドは大きく伸びをすると、フッと口元を緩めて言った。
「暴れてこい!」
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