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ようやく勢いが弱まり炎が霧散すると、そこには地に伏せた二人がいた。
そして中心には消し炭になり、原型を留めていないフラッグ。
すると頭にディールの声が響く。
《フラッグ破壊により五班失格!》
それを聞いてラクトは息を吐いた。
「……次行くか」
「ちょっと休憩させて……いくら魔力が増えたからって、やっぱり上級魔法キツいや」
「じゃあなんで使ったんだよ」
ウィルスの申し出にラクトは呆れたように言う。
ユーリはそんな二人を見て苦笑いをしている。
そうしていると、五班の人だと思われる狙撃銃を持った三年生が現れた。
「お前ら強いな……流石アルフレッドのチームだな」
そう言いながら、格闘科の女子生徒を抱き上げる。
「そんなことねぇよ」
突然木の上から降った声に四人は目を向ける。
そこには木の枝に腰かけているアルフレッドがいた。
「アル先輩……」
「たしかに俺が鍛えたとはいえ、全部そいつらの力だ。
三人だからって甘く見てたから足元すくわれるんだよ」
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