第六話-頂点目指して(前編)-

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「俺達は勝つために参加したわけじゃないからな。 アルフレッドこそ足元すくわれんじゃないぞ」 男子生徒はムッとした表情で言うが、アルフレッドは手をヒラヒラと振る。 「俺は決勝リーグまで手を出さないつもりだから、そいつらの気持ち次第だな」 「言われなくても気は抜かないわ。 私だって剣術科総合二位のプライドがあるから」 ユーリはクスッと艶かしく微笑み、手に握っていた剣を鞘に戻す。 「おう、頑張れ頑張れ」 まるで他人事のように言い、アルフレッドは欠伸をする。 それと同時に再び頭にディールの声が響いた。 《リーダー撃破により八班失格!》 そして、ディールの声に続くようにカノンの声が響く。 《やるじゃんルイナ》 《なんとか勝てましたぁ……》 「へぇ、一人でフラッグ守れたのか」 カノンとルイナの会話に、アルフレッドは感嘆する。
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