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すると、エルニアの体が光に包まれて、一つの光の玉へと変化する。
その光の玉はルイナを中心にして回り始める。
そして胸から吸い込まれるようにして、ルイナの体内へと入る。
ルイナは自分を抱き抱えるように前屈みになると、背中から純白の翼が生える。
そしてその後ろには光の輪が眩しい輝きを放っている。
「……うん!」
バサバサと翼を動かして確認すると、にっこり笑って頷く。
《ご主人問題ないー?》
念話と同じような感じでエルニアの声がルイナの頭に響く。
「はい、大丈夫ですよ」
《来たよ》
ルイナがエルニアに返事すると同時にカノンが呟くように言う。
その言葉にスッと目を細めて、フラッグの横に立つ。
すると、木々の隙間を縫うようにして二人の男子生徒と一人の女子生徒が現れる。
「あれ?一人かよ。
しかもお前ルイナ=レイスじゃん……ハズレ引いたかも」
二年生の格闘科の男子生徒は、ルイナを見てため息混じりに言う。
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