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造超の首を切断し終わると金縛は解け、体が自由に動くようになった。
造超はその場に倒れている。
「この私をずっと見ていたいからってやめてよね」
恭子はそう解釈し、金縛をかけたのだと思っているようだが、それは絶対に違うだろう。
その後、手を拳銃から包丁に変え、心臓を潰す作業に取りかかった。
完全に殺し終えると、恭子は手を元に戻した。
今起きたように、どうやら何にでも変えられるようだ。
「てかこうすれば良かった」
恭子は閃いたようにそう言った。
包丁ではなく、最初から拳銃に変えていれば遠距離から攻撃出来、顔に血が飛び散ることもなかっただろう。
そう思うと後悔の念が膨れ上がった。
だがもう遅い。
「もうどうでも良いわ」
それでも恭子は吹っ切れていた。
何せ造超は手強い。最初から造超に進化したら戦おうと思っていたのだから。
恭子だって何にもせずにここまで来たのではない。
超個体人間で腕も何にでも変化出来るのならば、まさに強いだろう。
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