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「今は紗耶香だわ」
そんな裕也のことを頭から消した恭子は、再び紗耶香のことを思い顔をしかめた。
前は裕也が率先して戦っていたのだが、今は家来の紗耶香が裕也の代わりとなっている。
やはり女王様は出来るだけ労働はしたくないようだ。
そんな時、十字路に差し掛かった。
恭子は左右をさっと確認して前方に進んだ。
「少しくらい無視しても良いでしょ」
その言葉には理由があった。
何故なら、左側には造超が3人もいたのだから。
しかしその距離は遠く、面倒になった恭子は敵と戦わずに前方に進んだのだった。
前方の道は、直ぐに右側に曲がり角が現れた。
恭子は何の気なしに曲がると、そこでまた2人の造超と出会してしまった。
「……」
だが、予想外のことが起こり恭子は無言で立ち止まった。
そこにいたのは造超ではなかったのだ。
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