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自由をコンセプトに作られたフロンティアでは、ゲーム内での行動に制約は無い（ルール上の制約はある）
シナリオに沿って物語を進めるもよし……
フロンティア内で物を作りだすクリエイターになるもよし……
トレーニングをし、スポーツ選手を目指すもよし……
何もせずただ普通にフロンティア内で生活するもよし……
つまり何をしてもよいのだ。
しかも、現実世界の１時間がフロンティア内の一日であるため、そういった事で利用するプレイヤーも増えた。
勉強する時間の足りない受験生……
何もする事が無く、引きこもるニート……
現実のお金を使わずにデートするカップル……
休む時間の無い会社員……
学力低下が危ぶまれる昨今、教育に使用する学校まで現れた。
また、コミュニケーションシステムも進化し、ゲーム中使用出来る『ＷＲ』と呼ばれる携帯電話型の通信機は、お互いに登録している者ならばゲーム内のどこにいても通信可能、さらに財布、身分証明、テレビやパソコン機能、はたまたライターの変わりにもなるという選れ物で、他にも様々な機能を有している。
こういった数々の魅力に取り付かれる人間は後を絶たなかった。
現在大学２年生の”君嶋克也”(ｷﾐｼﾏ ｶﾂﾔ)もその一人。
高校３年生の時に受験勉強の時間が無いという事を理由に、親を騙して購入したのが始まりだった。
もちろん受験勉強などには使用せず、純粋にゲームを楽しんで早２年になろうとしている。
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