新参者

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それもそのはず……フロンティアをただのゲームとしか認識していない由亜は、克也の言ってる意味を理解する事が出来なかったからだ。 「お前解ってねぇって! あの中ほど勉強に適した場所は無いって!」 「はぁ? どういうことよ?」 未だ半信半疑の由亜は、克也に疑いの目を向けながら応答する。 「つまりだな……。 いや、話しても伝わんねぇよ! とにかく一度やってみろって! なっ?」 由亜の方に向いて必死に説得する克也の表情は、普段見る事が無い程生き生きしていた。 「俺を信じて! 騙されたと思ってさ?」 あまりに必死に説得してくる克也に、折れたのか由亜は肩を落としながら再びため息をついた。 「もう、わかったわよ……。 そのかわり! 嘘だったらジョストのスペシャルストロベリーパフェDX奢りなさいよっ?」 「ようし交渉成立っ! じゃあ早速行こうぜ!」 公園を後にした二人は、まず克也のフロンティアを取りに戻り、フロンティアが余分に持っているという友人の家へと向かった。
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