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「おまえら二人に絡まれてると入学式間に合わないから!!」
肩に回された夏と秋の腕を振り払い、入学式会場に駆け込んだ。
ひとまず、セーフ!!
会場の時計は、九時十分前。
“うわ、モデルみたいな奴がいる”
何処からかそんな声がしてきた。
どこにいるんだ?そんな奴。キョロキョロと辺りを見回すが目を引く様な人間は居ない。
“・・・・今年って色んな意味でやばいな・・・・”
ひそひそ話す男子生徒の遥か先にボディピアスを付けた目つきの悪い赤髪の男。
更にその対角線上にいたのが煉だった。
既にこの時から、赤髪の男の視界に自分がいたことをまだ俺は知らない。
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