始まり

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 その1回転目、奴の台にリーチがかかる。  そのリーチがスーパーに発展し、やがて6が揃う。  私は切っ掛けを見付けたのだ。  ドキドキする鼓動を押さえて、私は男を見ていた。  ラウンドを消化した男は、時短を打ち終わった後に、又席を立った。  男は202番台の男と何かを、話していた。  私は男が席を立ち、戻って来るまでの時間を計測していた。  男は1分位で戻り、又打ち出し始めた。  5分位した時に男が席を立った。  私は時間を計り、男の液晶画面を見た。  出目は、8だった。  今度も男は1分で帰って来た。  私は確信した。  基本の出目はセンター中図柄の8。  男が打ち出して、1回転目がリーチだった。  間違い無い、私は子踊りしそうな心を押さえて、3台の内のどれでも良いから打ってみて、確認をしたかった。  私は席を離れ、別コースに移った。  私はゴト師の手口を目撃したのです。  私は興奮を押さえて、その時間が来るまで、大人しく待った。  男が帰るのを待っていた。  私は自分の快哉を1人静かに、祝っていた。
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