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そろそろ話したいことがなくなりつつあるので、今日は寝るとしたい サバイバルテントの中へ体を隠し、寝袋の中に入ってくるまった 寝心地はあまりよくないが一年も続けていれば案外なれるものである 夏が近づきつつあるのこの時期でもまだ寝袋は必要だ また明日も歩かなくてはならない 体力の回復は最優先事項だ 横に置いたランプの灯りを消すと、俺の周りは一度に暗くなった 同時に、遠くの光に目がいくようになる テントの外では未だに世界があせくせと回っているのがわかる その輪から外れて俺はここで眠りに着こうとしている これでいいのだこれで 星が映る空は本来の美しさはからはほど遠く、いかばかり程の一等星、二等星しか見えない 本来あるはずの星々の姿がみえない いつから人間は自分をみつめ直すことを忘れたのだろう 自己の肯定のみに固執して、社会的な虚位にしがみつく 「世の中間違ってるよ」 俺がひたすらに社会を批判するのも、また自己の肯定のためなのだ それがわかっているだけ他人よりはましだと思いたい
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