転機

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ある朝(勿論夢の中の朝だ)俺は寝坊した 会社の出勤には間に合わせなければいけなかったが、時計は出発ギリギリの時間を指していた 遅刻すればあの鬼課長にこってりしぼられる 絞られるだけならいいかもしれないが、遅刻は減給の対象にもなりかねないと前前から釘を刺されていた 俺は急いでスーツ姿に着替えると自宅を飛び出そうとした いつもより五分だけ時計の針は進んでいた そこで、ふと私は口の中に違和感を覚えた 口をゴニョゴニョと動かしてみてもいつもと全く感覚が違う 試しに、爪で前歯を軽くひっかいてみると、白い歯垢の固まりが爪の間にはさまっているのがみえて、急いで洗面所に駆け出した すでに、毛先がひらききっていた歯ブラシをゴミ箱に捨てると、俺は新しい歯ブラシを取り出して、一生懸命それを動かした
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