7人が本棚に入れています
本棚に追加
どうやらここは夢の中ではないらしい
うっすらと目が開く
上手く開かない瞼は少しだけ重さがある
それでも、辺りを確認するぐらいは充分だ
時刻はどれくらいだろうか
5時ぐらいだろうか
まだいつもの起床時間まで少しあるようだが、だいたい毎日同じ時間に起きられる生活は空気に忠実な生活を送っている成果のたまものである
自慢に似た苦言はともかく当初の目的である寝息の主を探さなければ
そいつは案外身近にいた
見つけるのにそう時間はかからなかった
さすがに目を開けた瞬間に眼前一杯に広がる人間の顔には度肝を抜かれるというものである
最初のコメントを投稿しよう!